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高山秀則

3Dプリンター① 現在の3Dプリンター事情と実際の使用感

更新日:1月17日

VOL.14


以前書こうとして、違う話題にしてしまったこのお題、いってみます。


そう、3Dプリンター!何年か前までは、3Dプリンター?!?!?!何それ夢?ドラえもんの道具?という世界だったかと思いますが、今や3Dプリンターを使った家までできていてちらほらニュースにもなっていますので、その何たるかの説明までは必要ないかというところでしょうか。


ただ①とありますように、先ずは触りとして一通りのことを紹介しておきますと、その名の通り3Dのデータを入れるとボタン一つで(実際使ってみるとこれがなかなかどうして、Oh, my god ‼︎‼︎‼︎ みたいな事も多々あり日々格闘…いや戯れ戯れ…しているような部分もある代物なのですが)立体の造形物ができる最先端っぽい、電化製品です。


電化製品?と言いますのは、この3Dプリンター、弊事務所に一台置いてありまして、知っている方もわりといるかというところですが、何を隠そうこれを使ったプロダクト作り&販売にもトライしております。


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人によっては、3Dプリンターあるの?!と驚かれるのですが、「アトリエゼロ社は資本主義に則った一企業として利潤を追求すべく、回収を見込める先行設備投資としてこの度〜中略〜導入いたしました。」というような代物ではなく、何年か前とは違ってパーソナルユース用のプチプラ(ふつーの家電程度)のものがなんと既に汎用化されています。人気モデルの幾つかは下記参照、価格もサイズも家電レベルのものも沢山あります。







正直なところ日々の業務に塗れて3Dプリンターに関しては何も知らないに近かったのですが、仕事関係でもなくたまたまガジェットや3Dモデリング好きな知人(とはいえ建築設計関連の職歴などあり)がいて、ただその人が興味本位で使ってみたい・自宅に程よい置き場がない というだけの理由でうってつけもいいところだった弊事務所に白羽の矢が立ったという。シンプルにひょんな縁、又は運からです。


とはいえ、うちはうちで設計屋さんなので、ただただ遊びという訳には…というところでせっかくやるなら〜!というところで本気でプロダクト作りも始めてしまったというところで今に至ります。


軽いノリと言ってしまえばそれまでながら、こと本職のクライアントワークは制約が多いもので、これも事務所の活動である以上はどうしたらお客さんが喜ぶかな〜?は常に意識にありつつ、特定の人や特定の団体というほどではないぼんやりとした対象向けなので、100%こちら発で自由に発想したりカタチにできるということもあり、クリエイティビティ(遊び心)解放バランスを取るのに最適な場の一つができた。わーい。と思って楽しんでいます。


プリンター選びからその組み立て、映像系の3Dモデリングソフトと出力用のソフトの使い方から何から未知ではあったのですが、そこはまぁ現役で本職の設計屋とかつて建築設計に従事もされていた人なのでイージーではなかったものの、二人三脚である程度使えるところまでは辿り着いてしまったという次第。



で、ここまで読んでくださった方々が知りたいのはその使用感ではないかというところで、使ってみたい同業他社や他者へも含め、実際に作ってきたモノたちの写真も含め次回②以降でその経験をダイジェストでお送りしてゆきますが、先んじてパーソナルユースレベルの3Dプリンターのメリット/デメリットを軽く整理しておきますのでご覧あれ。


メリット


①家電程度の価格帯なので買おうと思えばすぐ買える

②精度が高い

③成型用の型が不要なので大量生産(何千個とか何万個レベルのもの)向けでなくても趣味程度のコストでモノを作れる。


といったところ。【安いけどクオリティ高い。気軽にモノ作りできる〜♪】です。


デメリット


①出力に時間がかかる

②3Dプリンターの特性を考える必要あり


です。①は現在の3Dプリンター最大の難点ではないかと思っているのですが、片手の平に収まる程度のサイズ感のモノであれば一時間とかからず出力できたりするものの、500mlの缶くらいのサイズになった途端、6時間とか…10時間とか…24時間てうぉい!ブラジル行った方がまだ早いんじゃあ…というくらいに時間がかかるというところと、②型がいらないということとイコールで、ほとんどの3Dプリンターは下から上へ熱で溶かした素材を幾重にも積層させていく方式なので、ただ形だけをイメージして出力しようとするとうまくいかない場合もあるという点。


つまり、【時間がかかる&どうやって出力させるかそこそこ頭使うなぁ…。】です。


フィギアやそれなりに込み入った造形のものを一点モノのようにこだわって作るには最適ながらも、小ロット(世の製品という意味で・100個とか1000個とか)であれ量産めいたことをするのにはあまり向かないかなという印象です。まぁ…個人用だもんなぁ…。


因むとDMMやRICOH、その他大手企業や中小零細も、法人向け個人向け関わらず3Dモデリング/3Dプリントサービスを展開しているので、みなさん気軽に利用できますよ〜☆と言いたいところ、ながら、、これらは2Dのプリンターのようにバシバシ利用するのはまず不可能と言えるくらいまだまだ相当な高額です。


うちにあるプリンターで作れないサイズはどうしよう?・プチ量産できないかな?という問いが発生した機会があり、グーグル先生に聞き込みレベルで10〜20社をサーチして、数種類のデータを数社へ見積もりも出してもらってはみたのですが…なかなかどうして、まだ世の中的には目新しいものだし、何と言っても3Dでのモデリングもプリンター自体を使えるようになる多少のテクも、極一般的な人がサクサクできることではないもんなぁ…というところで、どこも納得は納得のいいお値段になっています。


ま、そんなこんなで弊事務所としてはプロダクトの試作や数個〜数十個を作るまでであればコスパもよくて十分重宝するのでこれからもけっこう戯れていくんじゃないかな〜と思っています。


( 設計事務所としてはじゃあ模型、作れないのか?というところですが、曲面だらけの造形でもない限りはスチボを切ってスチノリでくっ付けて、という苔の生えた伝統的手法の方が遥かに時間もお金もかからない。プライザーや家具の模型、小さな複数パーツを量産するには◯かもしれない。と見ています。)


ではでは、長々と書きましたが3Dプリンター①はここまでで。そのうち②を書きますので興味のある人はお楽しみに!


※弊事務所通常メニューに3DCGモデリングや出力サービスはありません。


Thank you for reading.


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